マリオットマーキーズ整備ブログをご覧頂き有難うございます。
今回はメルセデス・ベンツ Sクラス(W221)の「フロント車高が上がらない」という症状でのご入庫いただきました。

エンジンを始動するとエアサスポンプ(コンプレッサー)は作動するものの、フロント左右の車高が上がってきません。
作動中にフロント足回り付近を確認すると、勢いよく「シュー」とエアが漏れる音が確認できました。

ポンプ自体はしっかりと空気を送り出そうとしていますが、エアサスペンション本体(ベローズ)がパンクしており、圧力が逃げてしまっている状態です。

また、診断のために車両をリフトアップして足回りを点検した際、フロントのロアアームブッシュに大きな亀裂(切れ)を発見いたしました。
このままでは乗り心地の悪化や走行安定性の低下につながるため、お客様にご提案し、今回のエアサス交換と同時にロアアームも一緒に交換させていただくことになりました。
原因が確定したため、分解作業に入ります。

パンクしたフロントエアサスペンションユニットと、ブッシュが劣化しているロアアームを車体から慎重に取り外していきます。
取り外したエアサスペンション単体です。経年劣化によりエアバッグ部分からエア漏れを引き起こしていました。
ロアアームのブッシュ・ボールジョイント部も新品になることで、エアサス本来のしなやかな乗り心地を取り戻すことができます。
新品のエアサスペンションユニットを取り付け、規定トルクで確実に組み上げていきます。
すべての組み付け作業が完了後、テスターにて診断・キャリブレーションを行い、システムを初期化します。




エンジンを始動するとポンプが作動し、フロントの車高がスムーズかつ規定値までしっかり上がるようになりました!
エア漏れの異音も完全に消え、同時に交換したロアアームのおかげで足回りのシャキッとした乗り心地も復活です。
一晩置いて車高の下がりがないことを確認し、無事に納車となりました!
W221などのエアサス搭載車では、エアサス本体のパンクだけでなくコンプレッサーへの負荷による二次故障も多く見られます。
「車高が落ちてきた」「ポンプの音が鳴り続けている」などの異変を感じたら、お早めにご相談ください!

















































