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車検でご入庫頂きましたメルセデスベンツのMLクラスAMG63モデルです。
点検の結果エンジンのVベルト廻り関連に劣化がありましたが、その他はコンディションは非常に良く定期交換部品が中心の作業となりました。
ベルト廻りは張りを調整しているテンショナーやプーリー等もガタがありましたので交換しています。
そのまま放っておくとどんどん遊びが大きくなり、ベルトの鳴き等に繋がり、最悪のケースはベルトが外れてしまいますので車検時、劣化しているのであれば必ず修理しておくのがおすすめです。
まずはDASにてテスター診断実施です。エアサスコントロールユニット内のエラーを確認します。入力されているエラー内容を元に各実測値を確認、原因を絞っていきます。
今回の原因のエアサスコンプレッサーはエアサス用の圧縮空気を作るパーツですが全く圧縮できていませんでした。こうなれば当然車高も下がってしまいます。今回はコンプレッサーを交換修理して作業完了です。作業にはフロントバンパー脱着が必要です。
車両をリフトアップし診断を進めていきます。まずは目視にて漏れ跡やホースの亀裂などを確認していきます。しかし思いのほか綺麗。冷却水が減るのを認識できるのであればかなりの漏れのはず、もしかすると厄介なトラブルかと思いつつ冷却水回路に圧を掛け再点検してみると原因発見です!一定圧以上になると勢いよくウォーターポンプから漏れてきました。今回はウォーターポンプと劣化が見られたホースを交換して作業完了です。
弊社独自の診断項目を元に診断を進めていきます。法定12か月点検をベースにメーカー、車種ごとの独自装備や弱点等を盛り込んだものです。今回発見した不良個所はベースである法定点検にも引っかかるポイント、足回りのブーツ切れです。足回りには多くのボールジョイントがあり、それらをゴミや水から保護するのがブーツの役割です。今回の様に切れてしまうと内部のグリスが飛び出し、代わりに水気や砂などが侵入、ジョイントにガタが出てしまいます。人間で言う関節痛と同じような原理です。今回はタイロッドと呼ばれる部分が切れていましたので該当箇所を交換、アライメントを修正して作業完了です。
エアコンが効かないで入庫いたしました。まずは室内での温度チェック!最低温度に設定しても温風状態です。ではテスターを接続してシステムの状態の確認です。ガス量が少ないですが、メーター上、低圧が非常に高い状態です。ガスを入れようとしても全く入りません。この時点でコンプレッサー不良が確認できました。交換後はお寒くなるほど効き、室温を計測すると約3℃まで低下しており夏に向けての修理完了です。